拍手お礼SS・孔明×陸遜前提周瑜ドリーム



「憶測でものを言ってはいけません。私は大丈夫です。」
月明かりの下。
孔明がそっと陸遜を抱き寄せる。
髪を撫でる手、腰に回された手、そのあたたかさに陸遜は、一抹の不安をぬぐいきれないまでも、孔明の胸に頬をすり寄せ、目を閉じた・・・。

・・・やっぱり、いい!いいわ!この師弟!
孔明は何かイマイチ計算してるっぽい胡散臭さを感じるんだけどー、陸遜のほうはもう心の底から我が師を信じきっちゃってるし。
ていうかこんなスキンシップ過剰な師弟いないし!
ああ、この三国志に似た異世界にトリップしちゃった時は本当にもう終わりかと思ったけど。
こうして、衣食住に困らないで(周瑜の下働きだけど)、しかも腐女子の楽しみまで与えてくれるなんて!
ありがとう、神様!(いるかわからないけど)、ありがとう、周瑜様!

「何をしている。」
「ぉうわぁっ!周瑜様!ど、どうされました!?」

うわー、どっから湧いてきやがりましたか!?せっかく、貴方のおかげであの師弟のいちゃいちゃパラダイスが見られたんで感謝してたらいきなり背後から声かけてくるとは・・・!

「・・・廟の階段に酒を置いてきてしまった。杯も砕いたので始末をしようと思って引き返してきたのだが。」
何だ、びっくりさせやがって・・・てダメ!今戻ったらダメ!私の心のオアシス師弟がいちゃついてるんですから!
「そ、それなら後で私が片付けておきます。夜も遅いことですし周瑜様もどうかお休みください。」
ホント、お願いしますよ。
心の祈りが聞き届けられたのか。

「わかった。」
やったー!またあの師弟のいちゃパラが・・・さー、心してウォッチング!と思った、だがしかし!
「先程、魏に関する報告が届いた。」
「え?いえ、その私は片付け・・・」
「いいから来い。」

ひえええ!ちょっ!酔ってらっしゃる〜?!いきなり手首掴まれました・・・しかも足を踏ん張ったら(だって!今まさに月夜の孔陸ラブシーンが後ろで!)、今度はぐいっと肩に手を回されてそのまま無理矢理歩かされてます・・・曲がりなりにも上司だから殴れないし妙に力こもってるし振りほどけません〜(泣)、ああ、私の心のオアシス・・・。
ん?ってこの数カ月、この人の下で仕事してるけど、手すら触れたことなかったんですけど?いきなり密着されてますけど!
あと、無表情でちょっとわかりにくいけど、微妙に機嫌が・・・いい感じ?

・・・こうして、大混乱のまま、周瑜に引きずられて行って、探していたらしき甘寧に会って助けを求めるのは10数分後・・・。
急いで戻ったときには・・・そこには誰もいませんでしたとさ。(涙)